Insect record

写真は、チャバネアオカメムシを捕らえたワカバグモです。

こんなシーンを過去に3度ほど見ていますが、クモに悪臭攻撃は効果が無いのでしょうか。

パクチーやニラやニンニク、セロリ、ショウガ、はたまたクサヤなどの香りの強い食物を好む御仁もあると聞くので、ワカバグモはチャバネアオカメムシの臭いを好むのかなあと思ったりしたのです。

それだけではありません。写真に写っているハエ(種名はわかりません)6匹を、チャバネアオカメムシの悪臭が呼び寄せたように思えるのは気のせいなのでしょうか。

兵庫県の中学生が、大学や企業と共同でカメムシの臭い成分から香水を開発したというニュースがありました。カメムシの種類によっては、甘い良い匂いを出すものがいるようです。

カメムシ=臭い奴・・と決めつけてはいけませんね。

困った昆虫・・ヒメマルカツオブシムシ

成虫は、主にキク科の植物の花に集まり花蜜や花粉を食べる2.5mmほどの大きさです。幼虫は、4mmほどでずんぐりしており、体には剛毛が生えています。この時期、いつの間にか室内に入り込んで産卵し、ふ化します。

幼虫は、私たちのスーツやセーターなどを食べ穴を開けてしまうのです。カツオ節虫という名の通り動物性のたんぱく質を好み、昆虫標本もターゲットになったりします。衣類のタンスにも標本箱にも防虫剤が欠かせません。

写真は、ヒメマルカツオブシムシの成虫です。部屋のカーテンを這い上がっていたのを捕獲しました。

大きさが分かるように5mm方眼の上で撮影しました。

2025年 4月27日

観察会仲間が、カメムシの幼虫じゃないかな?というので写真撮影・・幼虫は難しくて宿題になりました。

帰宅して「日本原色カメムシ図鑑」で調べたのですが、これと言って該当する写真が出てきません。

ネットで「カメムシの幼虫(画像)」を検索していると、クヌギカメムシが出てきたのでさらに検索。

幾つかの画像を見比べて、クヌギカメムシでほぼ間違いないだろうと判断したところです。

幼虫も齢数によって変化をするので、なかなか一筋縄ではいきません。

でも、こういった「調べる」という作業は嫌いではないので、いつも楽しんでやっています。

そして、最後の手段は飼育なんですが、この幼虫はスチール製のパイプ手すりにいたので、ホスト植物がいったい何なのかという新たな悩みができてしまうのです。

2025年 4月25日、ヤマサナエの羽化途中に出会いました。

実は、このヤマサナエにもそっくりさんがいるのです。そのそっくりさんは、キイロサナエというサナエトンボ科の同じ仲間なのです。見分けは、ヤゴを見比べてみると第9節の幅が広い方はヤマサナエ、狭い方はキイロサナエです。成虫は、副性器の形や尾部付属器のわずかな違いを観察してみるのが大事です。

近隣には、この2種が見られるところがあって写真だけでは判別に迷うことが多いのです。車から捕虫網を持ち出し、捕獲して確認するのが必須となるのです。

実を言いますと、もう一つのブログ「シン・むしの知らせ」がサービス終了となってしまうので移動を考えていましたが、ここに新しいページを設けて新装開店といたすことになりました。

下の写真は、2015年 7月 3日に撮影したサツマヒメカマキリです。

当初は、ヒメカマキリと記録していたのですが成虫の出現時期が合わず、色々調べていくうちに真夏に成虫が見られるのはサツマヒメカマキリの方であることから、調査記録を修正したいきさつがありました。

生物の同定に際しては、より慎重にならなければいけないことを教えられたのでした。