!! 危険な生き物 !!
2025.11.04 ヒメツチハンミョウは、全身に金属光沢があり、翅は小さくて腹部が大きくはみ出している。動きが遅く飛ぶこともできないが、危険な場面では、死んだふりをして脚や触覚を丸めます。その時に、脚部の関節からカンタリジンという毒成分を含んだ分泌液を出すことが知られています。この分泌液が皮膚につくと、水疱を伴う炎症が起きるほど強い毒です。ずいぶん前になりますが、初めてヒメツチハンミョウに出会った時、きらきら光る光沢に惹かれて思わず手を出しそうになったことがあります。「あかん!あかん!、図鑑で見た危険な昆虫だ!」と、慌てて手を引っ込めました。
致死量は30mgほどといわれ、時代劇でも「斑猫の毒・・・」といった場面が出てきた記憶があります。
もしかすると、実際に、忍者がこういった毒を使っていたのかもしれません。
イラガの仲間には、毒刺を持つものが多くいます。写真は、ヒメクロイラガの幼虫(2025.8.29撮影)です。
本種も毒棘(どくきょく)を持つイラガの一種で、この時は、ニワウルシの葉に群がっていました。
この木一本で、8mm~18mmほどの大きさの齢の違う幼虫が百数十匹もついており、「うわっ!」と声を出すほどでした。
本種は、カキやサクラ類などの広葉樹の葉を食害することが知られています。うっかり毒棘に触れてしまうと電気のような激しい痛みが走る危険な虫です。
小学生のころ、従兄の家のカキの木に登ってひどく刺された思い出があります。その後は、カキの実を取ることさえ躊躇してしまうくらいのトラウマがしばらく続きました。
おいしそうに色づいたカキの実があっても慌てて手を出さずに、イラガの幼虫がいないことを確認してからにしましょう。
2025年8月24日 マダニの仲間・・未同定 大きさ約3㎜ 加茂郡白川町三川地区にて捕獲
今年になって、マダニに刺されることよる感染症のSFTS(重症熱性血小板減少症候群)に注意するよう、ニュース等で聞く回数が急に増えました。少し前までは西日本の中国地方に被害者が偏っていたのですが、近年になり北海道や東北、東京、東海地方でも感染者が出ています。どういった経路でウイルスを持つマダニの仲間が拡散しているのか分かりませんが、確実に全国へ広がっているように思えます。
野生動物から吸血しそのまま移動、いったん落下して別の動物に再度とりついて吸血・・を繰り返すうちにウイルスを取り込んでしまうのかも知れません。繰り返すうちにウイルスが変化することだって考えられますね。弱いウイルスだったものが、変異を繰り返すうちに強力になってしまうのかも知れないです。
今回は、私の靴に上がっていたところを運よく見つけたのですが、点検せずそのままでいたら刺されていたかも・・。
皆さんも、野外活動の後には衣服やズボン、靴など十分に点検し、こちらが早く見つけて対処できるようにしてください。
もしも刺されてしまったら、速やかに皮膚科等を受診されるようお勧めします。
写真には、ヒメスズメバチ・オオスズメバチ・ウシアブが写っています。
スズメバチの仲間は、樹液を集めているときは案外おとなしく、よほど近づくか捕まえようとしない限りいきなり襲ってくることはありません。偶にまとわりつくような行動をすることもありますが、そんな時も振り払わずに身をかがめて静かに離れれば刺されることはないと思います。
(今まで、こういった状態のハチに刺されたことはありませんが、距離感は大事だと思います。)
秋になり、巣が大きくなって働きバチの数も多くなります。来年に向けて女王蜂を育てる”王台”を作り育子を始めると、働き蜂は巣の周りの騒音や振動に敏感になるので、この時期に巣の近くを大勢で通過することは避けてください。遠足で刺されたとか、マラソン大会で刺されたとかはよく聞く話です。事前の安全確認が徹底されていないと事故が起きます。
だからと言って、巣を見つけたらすぐに駆除してしまえば良いのか?なのですが、コースの変更なども考えていただきたいと私は思うのです。普段から観察会を企画し案内係として活動をしていると、スズメバチの生態系に対する役割が見えてきます。餌となる毛虫や芋虫を狩り、多くの植物を食害するものの増え過ぎを防いでいることは大変な功労です。
次に、ウシアブですが、吸血性があり、まとわり付いてシャツやズボンの上からでも刺す(正確には、口器で切り裂く)ことがあるので、これは要注意です。追い払ってもなかなか離れてくれません。私は、”パシッ”とするのです。
猛毒を持つクモとして知られ、特定外来生物にも指定されているオーストラリア原産の外来蜘蛛です。
日本でのセアカゴケグモによる死亡例はないと言うことですが、原産国のオーストラリアでは過去に有ったようです。
写真は、2022年10月15日に清流里山公園で行われた環境フェアの準備中、近くのトイレ横のベンチ裏や排水用側溝のグレーチング下で見つけて捕獲したものです。
名前の通り、背中に赤いラインが入っています。また、白い球体の卵嚢も標本用に採取しました。このほかにもたくさんの生体(30匹以上)や卵嚢が見つかり、当然のことながら駆除されました。
昼頃にはベンチでお弁当を食べておられる家族もありましたが、事前に処理できていたので良かったです。
普段は、ベンチの裏やグレーチングの下などほとんど気にもしないところですが、イベントなどを行う場合にはこういった場所にも注意を払う必要があるという事例です。