ムクロジ(無患子)の実・・
ムクロジの実が落ちています。
漢字で書くと無患子となり、子供が患わないという意味です。
これは、昔、村で疫病が流行り人々が途方に暮れていた時、「この実108個に穴をあけてひもに通し、首にかけて念じなさい。そうすれば良くなるであろう。」とお釈迦様が教えたという言い伝えによるものです。この地方でも、所どころに大きなムクロジの木が残り、実をつけています。
写真は、実を割って黒い種子を出したところです。この黒い種子を、皆さんどこかで見たことがありませんか? お正月の伝統遊び、羽根撞きに使っていた追羽根の重りの部分です。魔除けの意味もあるようですね。また、黒い殻を割った中身は食べられるそうです。
飴色の表皮にはサポニンという成分が多く含まれており、天然の洗剤として洗濯や洗髪にも使われていたようです。(現在も無患子シャンプーが市販されています。)
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