「おまん、だれじゃ!」・・
牧野富太郎先生にスポットを当てて制作されたNHK朝のドラマの中で、私の胸に一番最初に飛び込んできた言葉・・「おまん、だれじゃ!」
生物調査にかかわり、最初のころに始めたオオムラサキやツマグロキチョウのころからだと20年以上にもなりました。その後、美濃加茂自然史研究会に仲間入りし加茂の豊かな自然の調査と察し編纂にも関わらせていただきました。
年数を重ねていくと、同じ場所での調査も増えて「今年もまた会えたな」ということが多くなります。毎年、友達に会うような気持になっています。
ところが、このドラマが始まって以来、見慣れないチョウやトンボ、小さなハムシなど自分が担当する昆虫類だけでなく植物や小動物(カエル、カタツムリ、野鳥など)にも今まで以上に目が行くようになりました。
先日、七宗町辺りでトンボを調査していた時にふわふわと飛ぶチョウを目撃しました。
もうアサギマダラか?・・いやいやちょっと小型だな。ゴマダラチョウにしてはゆっくり飛ぶなあ。見慣れないチョウにカメラを向けるとシャッターを切る間も無くどこかに飛び去り見失いました。
数分後、近くのコンクリート擁壁に動くものがあるのに気づきそっと近寄ると、先ほど見かけたチョウのようです。写真を撮ってモニターで確認すると、アカボシゴマダラ(中国から人為的に持ち込まれ放蝶された特定外来生物)というチョウでした。車を取りに戻り現場まで来ると、ずっとコンクリートを黄色い口吻で舐め続けていたアカボシゴマダラを捕獲して帰路につきました。
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